2021年12月17日

2021 年第 49 週(12月6日~12月12日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
 兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は、今週 34 人(先週 36人、先々週 29 人)で、下げ止まり傾向となっています。
今週は福祉施設及び医療機関でクラスターが発生しており、今後 3 回目のワクチン接種までの間、ブレイクスルー感染が懸念されます。
 国内で確認されたオミクロン株感染者数は 15 日時点で 32 人となり、濃厚接触者数は 1000 人を超えています。
14 日発表の兵庫県内在住の濃厚接触者数は 60 人で、当研究所においても 2 週間の健康観察期間中、2日ごとに PCR 検査を実施していまが、現時点で陽性者は確認されていません。
 兵庫県の「新型コロナウイルスに感染した患者の状況」が、以下からご覧になれます。
>>詳細はこちら
 また、新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報が、兵庫県立健康科学研究所 感染症部のホームページ >>詳細はこちら からご覧になれます。

定点把握感染症

 ~感染性胃腸炎 ~
 施設・学校における感染症集団発生状況では、今週1 件(先週 8 件)の集団発生が報告されています。

 ~手足口病~
 福崎保健所管内で、定点あたり患者数が警報レベル開始基準値である 5.0 人以上となっています。

全数把握感染症

 ~侵襲性肺炎球菌感染症~
 今週 3 人の報告があり、今年の累積患者数は 63 人となり、過去 5 年間の同時期と比較して少ない状況で推移しています。
 性別分布は、男性 45 人、女性 18 人、年齢分布は、70 歳代 18 人、0~9 歳 14 人、50 歳代、60 歳代及び80 歳代が各 8 人の順で多くなっています。
 この疾病は、冬から初夏にかけて、患者数が増加する傾向があります。
鼻やのどに常在する肺炎球菌が、血液や髄液に移行して、敗血症や髄膜炎を起こすことが知られており、重症化しやすい小児及び高齢者を対象として、定期予防接種が行われています。
 今年の患者のうち、ワクチン接種歴有りが 19 人、接種歴無しが 24 人、不明が 20 人となっています。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2021年12月16日更新)