2021年06月04日

2021 年第 21 週(5 月 24 日~5 月 30 日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
 兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は、今週 818 人(先週 1,317 人)で、第 16 週(3,500 人)をピークに減少が継続していますが、依然として病床使用率が逼迫した状況にあるとして、緊急事態宣言が 6 月 20 日まで延長となっています。
また感染性や重篤度が増す・ワクチン効果を弱めるなど、性質が変化した可能性のある変異株については、現在、国内で感染が拡大しているイギリス型の他に、南アフリカ型、ブラジル型、フィリピン型、インド型などが報告されており、今後、特にインド型の感染拡大が懸念されています。
変異株であっても、基本的な感染予防対策は従来と同様です。
引き続きマスクの着用、手洗い、3密の回避など感染予防の徹底をお願いします。
>>詳細はこちら から、兵庫県の「新型コロナウイルスに感染した患者の状況」がご覧になれます。

 また、兵庫県立健康科学研究所 感染症部のホームページ >>詳細はこちら から、新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報がご覧になれます。


定点把握感染症

 ~RS ウイルス感染症~
 定点あたり患者数は今週 2.89 人(先週 2.32 人)と過去 5 年間の同時期と比較して、かなり多い状況で推移しています。
地域的には、県内 17 保健所管内中、尼崎市、姫路市、加古川及び加東保健所管内で、定点あたり患者数が 4 人以上となっています。
 直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 1,132 人の年齢分布では、1 歳 28%、2 歳 25%、0 歳及び 3 歳が各 17%の順で多く、0~3 歳が全体の 87%を占めています。
 RS ウイルスを病原体とする呼吸器感染症で、2 歳までにほぼ全員が感染しますが、その後も感染を繰り返します。
乳幼児の肺炎及び気管支炎の重要な原因となっていて、特に心肺等に基礎疾患があると重症化しやすいといわれています。
手洗いやうがいを徹底し、乳幼児が呼吸器症状を示した場合は早めに医療機関を受診することが重要です。

全数把握感染症

 ~腸管出血性大腸菌感染症~
 今週 5 人(先週 3 人)の報告があり、今年の累積患者数は 15 人となりました。
性別では男性 9 人、女性 6 人、年齢階級別では、10 歳未満及び 10 歳代が各 4 人、30 歳代が 3 人、40 歳代が 2 人の順に多くなっています。
 O 血清群別は、O157 が 7 人、O26 及び O103 が各 2 人、 O1 及び O111 が各 1 人、不明が 2 人となり、感染経路として、経口感染が 11 人から報告されています。
 肉・レバーなどの食品はよく加熱し、生食は控える、箸を使い分ける、普段から手洗いを励行するなどの感染予防が大切です。
溶血性尿毒症症候群(HUS)等の重篤な合併症を発症しやすい小児・高齢者は特に注意が必要です。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2021年6月3日更新)