2021年07月16日

2021 年第 27 週(7 月 5 日~7 月 11 日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
 兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は、今週 259 人で、先週(170 人)比で 1.5 倍の増加となっています。
また 20~30 歳代が特に多くなっています。
「まん延防止等重点措置」は解除されましたが、リバウンドさせないためにも、引き続き感染防止対策の徹底をお願いします。
兵庫県の「新型コロナウイルスに感染した患者の状況」が以下からご覧になれます。
>>詳細はこちら
 また、新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報が、兵庫県立健康科学研究所 感染症部のホームページ >>詳細はこちら からご覧になれます。


定点把握感染症

 ~RS ウイルス感染症~
 定点あたり患者数は今週 7.51 人(先週 5.68 人)と更に増加し、過去 5 年で最多となりました。
県内 17 保健所管内中の定点あたり患者数では、明石市、加古川及び加東保健所管内が 10 人以上、神戸市、姫路市、福崎及び丹波保健所管内が 5 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 3,061 人の年齢分布では、1 歳 30%、2 歳 25%、3 歳及 16%の順で多く、0~3 歳が全体の 86%を占めています。
 RS ウイルスを病原体とする呼吸器感染症で、2 歳までにほぼ全員が感染しますが、その後も感染を繰り返します。
乳幼児の肺炎及び気管支炎の重要な原因となっていて、特に心肺等に基礎疾患があると重症化しやすいといわれています。
昨年は新型コロナウイルスの影響で、手洗いなど感染防止対策が徹底されたため、流行はありませんでした。
そのため乳幼児が免疫を獲得する機会が少なく、今年の流行につながった可能性があるとも言われています。
乳幼児が呼吸器症状を示した場合は早めに医療機関を受診することが重要です。

全数把握感染症

 ~腸管出血性大腸菌感染症~
 今週 3 人(先週 2 人)の報告があり、今年の累積患者数は 25 人となりました。
性別では男性 14 人、女性 11 人、年齢階級別では、10 歳未満及び 10 歳代が各 6 人、30 歳代、40 歳代及び 50 歳代が各 3 人の順に多くなっています。
 O 血清群別は、O157 が 12 人、O26 が 5 人、O103 が 2 人、O1、O55 及び O111 が各 1 人、不明が 3 人となり、感染経路として、経口感染が 15 人から報告されています。
 肉・レバーなどの食品はよく加熱し、生食は控える、箸を使い分ける、普段から手洗いを励行するなどの感染予防が大切です。
溶血性尿毒症症候群(HUS)等の重篤な合併症を発症しやすい小児・高齢者は特に注意が必要です。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2021年7月15日更新)