2021年03月12日

2021 年第 9 週(3 月 1 日~3 月 7 日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
 兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は、今週 217 人(先週 162 人)で、今年第 1 週(1,753 人)をピークに減少が継続していましたが、下げ止まりからやや増加に転じています。
地域的には、神戸市 136 人、尼崎市 22 人、西宮市 16 人、伊丹保健所管内 15 人、姫路市 7 人、宝塚保健所管内 6 人、龍野保健所管内 4 人、明石市及び芦屋保健所管内が各 3 人、加東保健所管内 2 人、加古川、赤穂及び朝来保健所管内が各 1 人で、年齢階級別では、80 歳以上 53 人、30 歳代 27 人、70 歳代 25 人、40 歳代 24 人、50 歳代 23 人、20 歳代 22 人、60 歳代 19 人、10 歳未満 14 人、10 歳代 9 人、非公表 1 人の順で多くなっており、60 歳以上の高齢者の割合が全体の 45%を占めています。
 兵庫県における緊急事態宣言は、2 月末をもって解除されましたが、3 月に入って新規感染者数は下げ止まり傾向にあります。
これから年度替わりを控え、人の動きが増えます。
今ここで対策を緩めると感染が再拡大(リバウンド)する恐れがあります。
マスクの着用や手洗いなど感染防止対策を再度徹底し、会食を控え、不要不急の外出の自粛をお願いします。
>>詳細はこちら から兵庫県「感染のリバウンド対策と次なる波への備え」がご覧になれます。

 また、兵庫県立健康科学研究所 感染症部のホームページ >>詳細はこちら から、新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報がご覧になれます。


定点把握感染症(指定された医療機関から報告を求める感染症です)

 ~感染性胃腸炎~
定点あたり患者数は、例年に比べて少ない状況で推移しています。

 ~A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎~
定点あたり患者数は、例年に比べて少ない状況で推移しています。

全数把握感染症

 ~カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症~
 今週 3 人(先週 1 人)の報告があり、今年の累積患者数は 15 人となりました。
その内訳は、男性 8 人、女性 7 人で、全員が 60 歳以上となっています。
 菌種別では、 Escherichia coli 及び Klebsiella pneumoniae が各 5 人(両種重複1人)、 Klebsiella aerogenes が 4 人、Enterobacter cloacae が 2 人から検出されています。
 感染原因別では、以前からの保菌が 7 人、手術部位感染が 3 人、医療器具関連感染が 2 人から報告されています。
 施設や病院での感染を防ぐために、手洗いの励行に加えて、ドアノブやベッド柵、水回りの環境などを介しての接触感染を防ぐことが重要になります。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2021年3月11日更新)